大正十二年(一九二三)癸亥(みずのとい)九月一日 関東大震災。王仁三郎はこの年の春に「今秋はじめに東京で大震災がある」と役員(寛清澄)に語っている。(寛清澄「月光記」『木の花』昭和二十五年十一、十二合併号)王仁三郎は、この日熊本県山鹿温泉にいた。「…瑞月氏はじめ一行は、湯上がりのよい心地になって暫らく午睡に落ちた。丁度この時間に東京方面大震災の最中であったとは後にてそれと知られたのであった。夜に入って宇知丸氏の霊界物語拝読が午の巻の第二章と第三章であったことが後で偶然かさなるは一種の不思議であったことも思い合わされた」(河津雄「西遊随行記」四。「神の国」大正十二年十月二十五日号)とあって、王仁三郎が宇知麿に命じ読ませた箇所は、霊界物語三十一巻第二章「大地震」と第三章「救世神」であった。翌日、震災の報が入った。